PCいぢりメモ

訳あってPCの構成を変更する必要が生じたので、メモ。

CPUが一世代前なので、今更これを一から作るという人はいないと思うのですが、多分、この構成でやってる人はあまりいないと思うので、役に立つかも。気になるであろう部分を写真多めに盛っておきます。

構成

※Amazonでリンク張ってるので気になる方は直接ググって下さい

この構成の難しいところは、Mini-ITXなのでケース容積が非常に小さいところにハイエンドパーツを埋めているところです。ちっちゃいPC好きなので、どうしてもこういう無理ゲーな構成をやってしまう…

事の発端

朝電源を入れたらコレ。まぁ、SSDは壊れていなさそうと言うことと、前日Windows Updateで新たなIPが降ってきてた事もあり、それが直接の原因かも。ただ、折角(?)ブートしなくなってしまったので、とある問題の解決も含めて構成変更しようかと思いました。

というのも、SSD 2発をIntel RAID 0で構成してあったんですが、どうも感触が良くない。このSSD、体感かなり良いはずなのに、RAID 0構成してからあまり「速い」という印象もなく、なんだか勿体ないなと思ってました。それならRAID 0をやめて別のマシンにSSDを1台持って行ったほうが良いじゃないかと。

とはいえ、480GBだけでは心もとないので何か追加したい。それなら噂のNVMeに行くかと。しかしNVMeするならマザーボードも変えたほうが良く、この時点できちんとケースに収まるかかなり不安に…

最大の問題はクーラーで、現状のSAMUEL 17が新しいマザーに付くかどうか。念のため Cooler Master 風神スリム も手配。これは同じマザーのレビューで使われていたのが理由ですが、結局ダメでした(後述)。

マザーボード構築 (1)

WP_20160408_15_18_37_Proマザーボードだけさっくり置き換えるという訳にはいかず、一旦すべてのパーツをケースから外し、ケーブリングからやり直す事に。Mini-ITXの難しさの一つでもあるかな。で、取り出したマザーからCPUとメモリを外し、新しいマザーに移植したところ。

WP_20160408_15_19_01_Pro写っているヒートシンクはSAMUEL 17で、この時点で風神スリムは付かないことが判明。理由はメモリのヒートシンク高が高いこと。このマザーの特徴的なVRMの高さはぎりぎり収まるものの、メモリは完全にアウトでした。これは高さの様子です。

WP_20160408_15_19_21_Pro

WP_20160408_15_20_09_Proこういうことが買う前にわかる、良い施策無いかなーと思います。今はPCパーツショップがレポートとか書いてくれることが下支えになってると思うのですが、エッジの効いた構成だと事例がない…

WP_20160408_15_20_39_Proで、SAMUEL 17はちょっと変わったフットプリントなんですが、このヒートシンクは未来を予見しすぎているのか、買ってからずっと乗り換えで使えてるんですよね。今回もまさかこんなにフィットするとは思っていなかった。

WP_20160408_15_20_51_Proこれが….

WP_20160408_15_21_46_Proこう付きます。

WP_20160408_15_21_54_Pro

WP_20160408_15_22_30_Pro

WP_20160408_15_22_44_Pro

WP_20160408_15_23_01_Proもう、ホントギッチリで、SAMUEL天才か

WP_20160408_15_25_47_Pro大抵ここで心配になるのはEPS12Vコネクタの取り回しで、ほとんどのマザーはヒートシンク下にあるので先にコネクタを接続しておかなければならず、組み立てに苦労します。しかしこのマザーはそれを予見するかのように、EPS12Vを前方外周に配置していました。これ、かなりやりやすくて良いです。ASUSは昔トラブって以来避けてきたのですが、見直しました。

マザーボード構築 (2)

WP_20160408_15_29_18_Pro個人的にライザーカードの類は好きではない(どうしてもコネクターのような信頼性を損なう部品が必要になる)のですが、このマザーはライザーが3つもある。一つはVRM、そしてこのサウンドカード、最後にPCIe/Wifiカード。サウンドについては外付けのDACがあるので不要なのですが、これをつけておかないとバックパネルにみっともない穴が開いたままになるので、一応付けることに。

WP_20160408_15_30_55_Pro付けるとこんな感じ。

WP_20160408_15_34_47_ProWifiも不要なのですが、このライザーカードには、PCIeが刺さります。そして今回の構成変更の目的である、NVMeがここに刺さるので、やはりこれも使います。ただ、Wifiモジュールは外せそうだったので取り外しました。幸いWifiアンテナの穴(バックパネル)は出荷時で塞がっているので、サウンドカードのような問題はありませんでした。

WP_20160408_15_44_26_Pro_fこれが….

WP_20160408_15_45_03_Pro_fこう。

WP_20160408_15_54_50_Pro_fWifiはMini PCIeなので、外してオミットします。

WP_20160408_16_08_38_ProこのNVMe SSDは非常に高温になる事が知られているので、念のためヒートシンクを貼っておきました。サウンドカードとのクリアランスがちょっと不安になる感じです。間に何か挟んだほうが良いかもしれません。

WP_20160408_16_08_50_Pro

WP_20160408_16_09_06_Pro

組み込み

WP_20160408_16_14_08_Proさて、いざ組み込もうとしたら、なぜかきっちり入らない。よくよく見てみると、なんとVRMのライザーカードが共締め仕様となっており、ネジで止まってる…

WP_20160408_16_18_49_Proこのネジを外したところ、さっくりとハマりました。しかし、あらかじめ取り付けたファンが邪魔で一旦外す羽目に… 外してしまうとコネクタを再挿入するのが大変だ。

WP_20160408_16_30_37_Proケーブルを接続。良いですね、このきっちりかっちり感 :)

WP_20160408_16_33_16_Proファンのコネクタをどうにか接続し、取り付け完了(実はファンが逆であることに後で気が付く)。

WP_20160408_16_39_18_ProPCIeライザーカードとRadeonを取り付け、上部ファンも取り付ける。

上部ファンは12cmの穴が開いていますが、92mmのファンを無理やり付けています。理由はSFX電源の奥行きがやや長尺で、12cmだと干渉してしまうからです。この電源は650Wなんですが、これ以外に選択肢はなく、以前使っていた450WではRadeonを安定運用できなかったので、やむなくこういうことになっています。Mini-ITXは難しい…

WP_20160408_16_45_51_ProSSDとHDDを取り付けて…

WP_20160408_16_48_14_Pro

WP_20160408_16_49_26_Proどうにか、収まりました。

WP_20160408_16_50_44_ProSATAケーブルはスマートケーブルに変えないとダメですね。そのうちやります。

Overall

WP_20160409_11_22_48_Proファンの再換装は省略。

cdi折角なのでCristalDiskMarkで測ってみました。

cdm測定中、51℃まで上昇… 雫ちゃんに大音響でお願いされたのでびびった (*´Д`)

温度は使わなければすぐに冷えたので、ベンチマークをやり続けるとか極端な事をしなければ問題ないように感じました。

ここからVSやらOfficeやら再インストール。まだ先が長い…
ちなみにVectorは作業用として、HDDはデイリーバックアップ用として使います。

それでは。

不健康なIT戦士を健康的にするアレの話 – 第13回まどべんよっかいち勉強会

WP_20151010_13_18_22第13回まどべんよっかいち勉強会で、「不健康なIT戦士を健康的にするアレの話」というタイトルで登壇してきました。
今回の会場は、別の部屋でニコニコNTもやっていたので、ちょっとびっくりしました。

内容ですが、今回はIT技術の話からちょっとだけ離れて、健康の話をしてきました。たまにはこういう話も刺激になっていいんじゃないかな~的な感じです。こういう方面も、ちょっと掘り下げて調べると、色々なことが分かって面白いです。

今回のセッションはLTだったのを無理やりショートセッションぐらい使ってしまった(ごめんなさいごめんなさい)のですが、まだまだ盛り込んでいない要素があります。希望が多ければ、どこかで完全版をやろうかなと思っています。


オリジナルスライドはこちら: 不健康なIT戦士を健康的にするアレの話.pptx

第一回 三重合同懇親会 MGK2015

第一回 三重合同懇親会が、三重県津市で開催されたので行ってきました。

mgk2015
名古屋でクロスコミュニティな集いを「名古屋合同懇親会 NGK2014B」として開催していたのを、三重でもやりたい! というところから始まった企画で、Center CLRの紹介とLTの二本立てで参加しました。

参加人数は、26名と、会場に対して結構ぎっちりで、中部圏からちょっと離れた(失礼!)場所なのに、参加人数にびっくりしました。

この懇親会で分かったのは、「三重、IoTが熱い!」と言う事です。LTで伊勢方面のIT歴史を紹介していただいたのですが、伊勢発祥のデバイスメーカーって、結構多いんですね。前から伊勢方面は(理由がわからないけど)過熱しているというイメージがあって、実際に下地があるんだなという事が(良い意味で)意外でした。

で、いつもながら準備時間が十分取れなかったのですが、CenterCLRの紹介と、CenterCLR的ネタを三重にかましてきましたよ!!


Center CLRにおこしやす(誰

Center CLRの紹介です。特に何って事もないです… いや、興味ある方、ぜひぜひ参加どうぞ!!


Hello! Intermediate Language

これ、本当ならLTでやるネタでもないんですが、以前にがりっちさんがNawaTechで頑張ってLT枠でショートセッションネタをやってたのを見て、チャレンジしてみようと思ってたので、やってみました。

超絶まくってたので、理解のほどはどうかな?という感じですが、ちゃんとスタックマシンの話もしましたよー

セッションで説明したコードはGitHubにアップしてあるので、見たかった!という人は確認してみてください。

オリジナルスライド:Hello_Intermediate_Language
GitHub:CenterCLR.EmitLiveDemo


今日は.NET MicroFrameworkに積極的にかかわっている方との情報交換も出来て、IoT全般のコミュニティの取り組みとか、もっと大きな技術者的業界生き残り戦略がどーのこーのとか、物理演算シミュレーションがアレとか、主婦と子供のITへの関わりとか、想像もしなかった盛りだくさんで面白かったです。次回も参加しますよ!

それでは、また。

中華タブX89Winをアレする – 1円にもならない無駄な技術 Advent Calendar 2014

これは「1円にもならない無駄な技術 Advent Calendar 2014」の25日目の記事です。


Welcome中華タブ!

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それは忘れもしない、Microsoft Conference 2014の2日目、「MSC反省会」と称した呑み会の席の事。何だかごっつい「日本正規版 Windows Phone」と、もう一つ目に留まる自慢の一品を見た事から始まったのです。

これは、いわゆる中華タブレット「Teclast X89HD」。そこで目にした衝撃とは、7.9インチにて、2048×1536の超高解像度LCD、つまり「Retinaディスプレイ」だったのです。「iなんとか」、の世界ではもはや当たり前のこの液晶、Windows界隈では殆ど見かけません。そして何といっても、これならVisual Studioが捗るじゃありませんか!!!

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そう、それはつまり、こういう事なのです。

このサイズにしてこの解像度! むーん、欲すぃ…

しかし、このX89HD、この時点で再入荷の目途が立っていないとの事。翌日秋葉原に視察に行ったのですが、やはり売っていない orz
それ以来、再入荷されるのを心待ちにしていた所、とうとう販売開始、しかもマイナーバージョンアップして、「X89Win」として販売。速攻で予約、一週間程度で発送開始ですぐに来ました。

キタキタ、早速キーボードやマウスを接続し、BIOSがどんな風になっているのかを確認。おぉ、何だか普通のマザボBIOSみたいだ(AMI)。東芝タブレットのBIOSが本当に何も出来ないどころか、やたら使いにくいのに比べると、AMI BIOSで親近感があって良いです。もっとも、タッチパネルで操作出来ないので、BIOS触るときは必ずUSBキーボードが必要になります。

所でこのBIOS、設定可能項目が山のようにあります。それこそ、オーバークロッカー向けマザボの如く、です。これは面白そうだ、きっと何も考えずにconfiguration項目を全部有効にしているんじゃないだろうか?とか思いつつ、BIOS設定を色々弄っていて… あれ、起動しなくなった。


文鎮…

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もう、いきなりですよ。まったくダメ。電源長押しでも無反応。「これが噂の中華タブ洗礼か…」仕方が無いので、リセット的な何かが無いかと分解したのがこの写真です。分解してみたところ、半分ぐらいはバッテリー、もう半分がマザーボードという感じで、CPUと思わしき部分に広範囲の「ガム状のヒートシンク」が貼ってありました(写真では取り除いています)。

ちなみに、使い続けるなら分解はしない方が良いです。ツメがプラなので破壊しないで開けるのはかなり難しいです。無理にこじ開けた場合、ツメが緩くなって元通りキッチリとは閉まらなくなります。

しかし、マザーボード上を見ても、リセットジャンパーなどは見当たらず(あまり期待はしていなかったけど)、何か出来そうなものは皆無。空きスペースとして、3GモデムとかSIMスロットとオボシキパターンがあるので、今後3Gモデルが出るかも知れません。

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何かの参考になるかもしれません、アップの写真も撮っておきました。それにしても、中華タブの品質の悪さが揶揄されているものの、「ここまでの物をあの価格で実現してしまう」のは、かなりのインパクトがあるという印象でした。彼らはもっと製品の魅力にフォーカスすれば良いのに、とも思います。

さて、諦めきれなかったため、バッテリーを外して放電リセットを試みました。が、駄目でした。東芝タブでは放電してしまうと痴呆になって、最悪のやり直しが可能だったのですが、どうやらこれはフラッシュかEEPROMかにBIOS設定を記憶するようで、もう手詰まりな感じです。

結局年末近くで色々忙しかったこともあり、リプレースパーツと割り切って、諦める事にしました。そう、「リプレースパーツ」として。


Welcome中華タブ! アゲイン

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買っちまいました。もう一台。もう後に引けません。

さて、教訓から、怪しげなBIOS設定項目には触らない、と誓いを立て、まずはイメージバックアップします。この製品は、少し前に話題になったマイクロソフトの施策、「Windows 8.1 with Bing」の中文版がプリインストールされています。念のため、まずはこれのフルバックアップを取っておきます。バックアップは、日本語版で言う所のコントロールパネルの「回復」から、「回復ドライブの作成」で可能です。あらかじめUSBメモリ(32GB)を用意して臨みます。容量的には8GBでも行けるような気がします。手元に日本語版Windowsのマシンを置いておき、画面を比較しながらやれば選択肢を間違う事も無いでしょう。

そして、きれいさっぱり、Windows 8.1日本語版を入れなおします。プリインストールされたWindowsには日本語言語パックを追加する事が可能です。そうすれば、そのまま日本語で使い始める事が可能です。が、何しろ中華タブなので、何が入っているかわからない。真っ新にしておきたいというのが動機です。

wimboot

また、Visual Studio 2013とOffice 2013を使う事も目的となるので、内蔵ドライブ(eMMCで32GB)が手狭すぎます。素ではインストール出来ません。そこで、WIMBootという手法でこれらも全部インストールし、ディスクの空き領域を増やす作戦です。

WIMBootについては、「Windows 8.1 Updateの新機能「WIMBoot」を試す」が詳しいので参照してください。簡単に構造を説明すると、あらかじめ収めておきたいファイル群(WindowsのシステムファイルやOfficeやVisual Studio等)を圧縮イメージ(WIMイメージ)でeMMC内に保持し、個々のファイルはこのイメージ内の圧縮されたデータをポイントする事で、劇的に小さい容量での運用を可能にする機能です。

MSDNのWIMBootの解説は、不必要に面倒な事が書いてありますが、出来るだけ簡単にする方法として以下の手順を考えます。

  • X89Winは、32ビットOSだけがブート可能です。どうもUEFI BIOSが32ビットOSイメージしかブートしなくなっているようで、東芝タブが逆の64ビットのみだった事もあり、しばらくハマっていました。
  • 母艦PCでHyper-V上に、ゲストOSとしてWindows 8.1 EE 32bitをインストールします。Proなら同様の手順で出来るかもと思いますが、無印は分かりません。ディスク形式はvhdx、仮想マシン世代はバージョン1で構いません。インストール時には、新規に適当なローカルユーザーアカウントを作成します。
  • ゲストOSでAdministratorユーザーを有効化(既定では無効)します。
  • ゲストOSでAdministratorでログオンし直し、インストール直後に作ったローカルユーザーアカウントを削除し、プロファイルも削除します。
  • Windows Updateや、必要なアプリケーションなどをインストールします。Windows installerなどを使わないアプリだと、WIMBoot後に正しく環境が再現されないかもしれません。当然OfficeやVisual Studioなら問題ありません。ユーザー固有のレジストリ(HKCUなど)を使うアプリは、その定義が失われるので、駄目かも知れません。
  • 「C:\Windows\System32\sysprep」フォルダのsysprep.exeを起動します。
    C:\Windows\System32\sysprep> sysprep.exe /generalize /oobe /shutdown
    

    sysprep

    このコマンドの処理後は、自動的にゲストOSがシャットダウンし、次回起動時にはプレインストールされたWindowsのように、新品の初期状態から起動するようになります。Administratorで作られたプロファイルは、sysprepによって削除されていますので、余計な容量を使ってしまう心配はありません。
    なお、このゲストOSは、インストールから日数が経過すると、アクティベーション出来ていない状態として警告されるようになってしまいます。その状態ではsysprepのgeneralizeに失敗するため、その場合はゲストOSを作り直す必要があります(sysprepし終わったイメージは、起動しなければ問題ありません)。

  • これでテンプレートとなるイメージが生成出来たので、このvhdxをマウントして、そこからWIMBootイメージを作成します。

さて、このような手順で進めるのですが、一つ問題があります。果たして標準のWindows 8.1のドライバー群がどこまでデバイスを認識出来るのか?と言う事です。残念ながら、この中華タブ、デバイスが非標準的な物ばかりで、殆どNGという状態。素のWindowsでは全く使い物になりません。

  • タッチパネルNG
  • センサーNG
  • グラフィックはIntel HD Graphicsの筈だがNG
  • SDIOがNG
  • SDIOにぶら下がるRealtekのWifiがNG
  • BluetoothがNG
  • パワーマネージメントがNG
  • その他いろいろNG

ですが、X89Winのデバイスドライバー群はどこから入手すれば良いのかと。Teclastではマスターイメージはダウンロード可能なようですが、個別のドライバパッケージは無いようです。姉妹機のX98シリーズのドライバは公開されていたのですが、認識されないものが多かったです(これを試すのにもかなり時間を使ってしまった)。Intel純正のドライバにしても、BayTrail-T関係のドライバはどうも公開されていないように見えます。NUC当たりのドライバも試したのですが、INFアップデートが行けたぐらいで、殆ど解決に至りません。


やっと本題

このブログでは、プログラムの情報を発信している事もあり、こういったデバイスのレビューが主目的ではありません。そこで、稼働しているマシンやイメージからデバイスドライバを抽出する、というユーティリティプログラムを書いてみました。

GitHub: CenterCLR.ExtractDrivers
ツール: CenterCLR.ExtractDrivers-1.0.0.0.zip

このツールを、稼働状態にあるWindows 8.1(Windows 8.1にのみ対応)に対して使うと、そこにインストールされているドライバ(Windows標準のドライバを除く)をパッケージ毎に抽出してくれます。
例えば、Windowsのイメージ(*.wimをマウントした中身や物理的なファイル)が「D:\Images\x89win_windows\」配下にあり、いわゆる「Windowsフォルダ」がその下にある場合、以下のコマンドでそこからドライバ群を抽出します。

C:\WORK> CenterCLR.ExtractDrivers.exe D:\Images\x89win_windows\Windows

抽出されたドライバ群は、既定でカレントフォルダ配下の「DriverStore」に保存されます。注意点として:

  • INFファイル(*.inf)によって自動的にPnPインストールが可能なドライバだけが対象です。カスタム化された専用のインストーラーを使用するような、いい加減なドライバは抽出出来ません。Windows標準のドライバインストレーションに従っている必要があります。
  • マルチターゲットドライバ(32ビット・64ビット両対応)のドライバは、抽出に失敗するかも知れません。
  • 稼働状態と言っても、出来るだけオフラインで実行して下さい。X89Winで言うなら、Teclastからイメージをダウンロードして、その中に含まれている「install.wim」をdismでマウントして抽出するのが確実です。又はイメージバックアップしたものを母艦でマウントして、そこから抽出して下さい。動作中のWindowsから抽出する場合、ドライバファイルのコピー時にファイルのオープンに失敗する事があります。

さて、抽出と同時に、template.batを生成します。このファイルは、抽出したドライバ群を、WIMBootイメージに組み込むための「dismコマンド」のサンプルスクリプトです。これで、WIMBootイメージにドライバ群を組み込んでイメージを生成する事で、実機で起動時にドライバが自動的に組み込まれ、あたかも工場出荷時のように振る舞わせる事が出来ます。

この辺りの具体的かついい加減な説明 (;´Д`) や、使用したバッチファイル等は、GitHubに上げておいたので参考にして下さい。

最後に一点、X89Win固有の話ですが、センサーデバイスだけは自動認識されませんでした。理由は良く分かりませんがUMDFとしての認識に失敗しているようです(署名でエラーが出るので、これが原因かもしれません。多少不安ですが)。これはデバイスマネージャから「レガシーデバイスの追加」で「Kionix Sensor Fusion Device」を手動追加すると正しく認識されます。更に、レジストリエントリを追加する必要があります(GitHubにスクリプトをアップしてある「kxfusion.reg」ので使って下さい。これを入れないと、持ち替え時にディスプレイの方向が正しく変わりません)。

さぁ、これで心置きなくHack出来ますね!


あとがき

tablet6

このネタ、いつ書こうかと思っていたのですが、Qiitaで偶然に「1円にもならない無駄な技術」なるAdvent Calendarがある事を知って、エントリーしてみました。何と25日のトリを取ってしまって、このカレンダーを始めた方のイメージに合っているのかやや不安ですが、何かの参考になれば幸いです。

今年もあと少しですね。1円にもならない技術からでも、知識の発展はあるかなと思っています(むしろ)。来年も無駄な事をやりましょう!

素人の Per-Monitor DPI

先日、開発用のデスクトップPCを新調しました。その際に、話題の4KモニターDell UP2414Qを追加しました。

dell-up2414q-overview1

T221と比較してDisplayPortで接続出来るので、母艦のインターフェイスに悩まなくても済みます(実際は悩んだんですが、それはまた別の機会に)。また、60Hz行けるのが良い点です。

で、これをUXGAのL200Pと縦に並べました。

PerMonitorDPI1

下がUP2414Q、上がL200Pです。ここからが面白い。
Internet Explorerを下から上にドラッグして移動します。

PerMonitorDPI2

2台のモニターは解像度が違い過ぎるため、ドラッグ中のウインドウがL200P側ではみ出てしまっています。また、解像度が低い分、IE上のテキストや画像も物理的に大きく表示されています。ただ、違和感はありません。元々解像度が違う事を分かっているので、大きくなってしまうことは予想出来ます。そして…

PerMonitorDPI3

L200P側に半分以上?移動すると、このようになります。一瞬、「えっ?」と思うのですが、いきなりIE内のコンテンツが縮小され、しかし、ウインドウの外郭のサイズは変わらないため、妙に縮まって見えます。

これは、「Per-Monitor DPI」というやつかな。どれどれ、実測してみるか。

PerMonitorDPI4

UP2414Q

PerMonitorDPI5

L200P

少しサイズが違いますが、おおむね同じサイズとなるように、ピクセルが縮小されているようです。サイズが違うのは、L200PからDPIが供給されていない可能性があると思います。

さて、コンテンツだけを注目すると、非常に良い機能です。が、この「コレジャナイ」的な違和感… ウインドウの外郭も縮小されたらパーフェクトだったかもしれません。

… いやいや、本当にそうだろうか?

ウインドウの外郭クロームは、ずっと固定的なピクセルサイズを基準に運用されてきたので、今更これが変わるのは微妙かもしれません(見れないので分かりませんが)。

ウインドウの外郭に違和感を感じるのなら、ストアアプリならどうかなと思い、テストしてみました。

PerMonitorDPI6

UP2414Q

PerMonitorDPI7

L200P

これは素晴らしい!同じアプリケーションでありながら、極端に異なる解像度のモニターでも、表面的な違いはほとんどありません。そして、4Kモニターであれば、細かい文字も美しく描画されています。

PerMonitorDPI9

UP2414Q

PerMonitorDPI8

L200P

もちろん、デスクトップアプリにおいても「最大化」して使用すれば、ストアアプリとほぼ同じ結果が得られます(Per-Monitor DPIに対応していれば、です)。

このような事もあり、両方のモニターを同じ目的で使うつもりだったのですが、L200P側ではストアアプリ(主にNeuroniaとFacebook)を動かしたままで配置し、4Kの方で通常の作業を行う、という使い方に落ち着きました。2画面(又はそれ以上)のモニターをどれも同じ目的で使おうと考えている場合は、やはり同じモニターで揃えたほうが良さそうですね。

なお、Per-Monitor DPIについては、以下の記事が参考になると思います。

4大(?)ブラウザーの High DPI 対応 (だるやなぎさん)
アプリの高DPI(High DPI)対応について 第1回 ~ 高DPIとは ~ (田中さん)

Bar Windows 8.1 – BluetoothでGO!

Bar Windows 8 in 名古屋 with 8.1に登壇して、「BluetoothでGO!」というタイトルでセッションしてきました。

ご清聴ありがとうございました。プレゼンを置いておきます。
最後のデモで見せたコードはあまり整理されていません。反響があれば公開したいと思います。→ GitHubで公開しています。

BluetoothでGo!

次回も頑張ります (^^)

ThinkPad X201sで3G通信する

ThinkPad X201s

ThinkPadのよいところは、(保証に目をつむれば)カスタマイズの範囲が広い事だが、X系列は3G通信(WWAN)のオプションが搭載できる点でも良い。しかし、国内向けにはWWANオプションの選択肢が少ないか、あるいは提供されていない。

そんなわけで、どうすればそのようなX201sに3G通信の能力を与えられるか、というメモ。
(トライする場合は自己責任で、念のため)

  • QualComm Gobi2000 Mini PCIex moduleを買う。
    注意点は、ThinkPadの場合モジュールロックがあるので、ThinkPad用として販売されているモジュールしか使えない。例えば、Gobi2000はQualComm(Sierra)純正のモジュールが存在するが、これを取り付けるとBIOSがエラーを発してしまう。mod BIOSを入れるという選択肢もあるが、リスクを承知していない普通の人は手を出すべきではないだろう。特に純正モジュールは安かったりするので、飛びつかないように注意。
    もう一点は通信方式で、EVDO/EDGEタイプを買ってはいけない。国内の場合、DoCoMoかSoftBankに接続しなければならない。KDDIはEVDOの周波数帯は一致しているものの、KDDI側に機器の登録が必要らしいので、事実上使えない。
    今なら、Gobi3000やGobi4000(LTE)という選択肢もある。
    なお、これらモジュールは、技適マークがついている筈。
  • WWAN用無線アンテナを買う。
    国内向けThinkPadには、殆どのモデルでWWANアンテナが内蔵されていない。そのため、機種にあったWWANアンテナを入手する必要がある。ここで問題になるのが、アンテナの種類で、ヤフオクで売っているアンテナの大半は、GPSに対応していない。GobiシリーズはGPSにも対応しているのだが、こういったアンテナを買うと、WWAN通信は出来るがGPSは電波を拾えない。そんなわけで、GPSも使えるようにしたいのなら、Tycoのアンテナは多分ダメで、可能なら純正アンテナを入手するのが良い。
    X201sについての補足として、高解像度LCDを使っている場合は、そもそもWWANオプションは(世界的にも)存在しない。どうも天板の形状が通常LCDモデルと異なるようなので、仮に純正のアンテナを買うと、高解像度LCDモデルには取り付けできない可能性がある。
    なお、Gobi2000の場合は、アンテナは2系統必要。Gobi4000は、写真を見る限りでは3系統必要なようだ。私は、天板を外すのが面倒なので、3系統入れてしまった。Tycoのアンテナなので、GPSは使えない。取り付け位置は(幸いTycoは小型なので)適当に張り付けた。
  • SIMを入手する。
    国内では徐々に選択肢が増えてきた。手元で確認したのは、
    b-mobile ZSIM(使用しなければ0円のお手軽契約)
    DTI ServersMan SIM 3G 100(オプションなしで500円、100kbps)
    で、どちらもOKだった。ちなみに両方とも回線はDoCoMoを使う。

あとはドライバだが、Lenovo USA他の海外サイトから入手可能。変なドライバサイトからダウンロードしなければトラブルはないはず。これらはThinkVantageアプリケーションシリーズとして扱われており、Access Connection、GPSがある。但し、新品SIMのアクティベーションには以下のドライバが必要だが、この事はあまり書かれていないので注意(入れるだけでOK)。

Lenovo Mobile Broadband Activation (Windowsのバージョンが違う場合は探す事)

3GSIMを素で運用する場合、初めての場合は知らないかもしれないが、APNと呼ばれる識別子を設定する必要がある。b-mobileもDTIも説明書に書いてあるので、それに従ってAccess Connectionsのプロファイルを作ればよい。ユーザー名・パスワードも固定だが、忘れずに指定するように。

ACSettings1

ACSettings2

ACSettings3

晴れて接続できれば、以下のようになる。

Access Connection