Advent LINQ (25) : LINQプロバイダーの仕上げ

前回のLocationFinderクラスによって、検索条件となる文字列の一覧が得られた。この検索条件をTerraServer WCFインターフェイスを使用して、サービスに送信する。すると、結果レコードがPlaceクラスに入れられて返される。結果が複数のレコードとなる可能性があり、WCFメソッドの戻り値はPlaceの配列で定義されている。
ExpressionTreeModifierPath
とうとう結果が得られたのだ。これをそのまま返せばよい。が、しかし、今まで扱ってきたのは、あくまでIQueryableによるLINQクエリだ。IEnumerableならそのまま返せばよい(配列はIEnumerableを実装しているので)が、少なくともIQueryableでなければならない。
であれば話は簡単だ。配列をAsQueryableすれば良い。

// Get the place name(s) to query the Web service with.
LocationFinder lf = new LocationFinder(lambdaExpression.Body);
List<string> locations = lf.Locations;
if (locations.Count == 0)
    throw new InvalidQueryException("You must specify at least one place name in your query.");
// Call the Web service and get the results.
Place[] places = WebServiceHelper.GetPlacesFromTerraServer(locations);
// Copy the IEnumerable places to an IQueryable.
IQueryable<Place> queryablePlaces = places.AsQueryable<Place>();

結果のIQueryableは、もはやTerraServer LINQプロバイダーの手を離れ、LINQ to ObjectsのLINQプロバイダーが処理を行うようになる。


まだ終わりではない

最初にInnerMostWhereFinderクラスで、最も内側のWhereを探索した事を覚えているだろうか? いま、一息ついたところだが、ここまでの処理で実現したのは、その「最も内側のWhere条件」だ。その外側のLINQクエリは放置されている。これを処理しなければならない。
しかし、前述のようにもうTerraServerは関係ないため、配列をAsQueryableした結果を使って続きのクエリを実行させる必要がある。これを行わせるのが、「ExpressionTreeModifier」クラスだ。このクラスもExpressionVisitorを継承している。やっていることは単純だ。TerraServerのコンテキストクラスのインスタンスを、上記配列をAsQueryableしたものに挿げ替える。
生成されたExpressionは、もはやTerraServerコンテキストを含まない。かつ、サービスから得られた結果を配列で含んでいるため、Expressionツリー全体がLINQ to Objectsで評価可能な状態にある。CreateQueryを呼び出してIQueryableを生成すれば、そのインスタンスはLINQ to ObjectsのLINQプロバイダーが管理する。
こうして、LINQ to TerraServerが完成した。

投稿者:

kekyo

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